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Vol.6:ウォーミングアップ時に行なうスタティックストレッチングの効果

ウォーミングアップ時には、いわゆるスタティック(静的)ストレッチングが一般的に行なわれている。

皆さんもウォーミングアップの際には必ずといってよいほどスタティックストレッチングを行なっていることだろう。あるいは、ウォーミングアップといえばスタティックストレッチングをイメージする人が多いのではないだろうか。

ウォーミングアップ時にスタティックストレッチングを行なう理由は、スポーツ傷害・障害を予防することであるといわれているが・・・

実は、最近の研究結果から、ウォーミングアップ時におけるスタティックストレッチングのスポーツ障害・障害予防に対する貢献度は少ないことが明らかにされているのだ。

Shrierは、これまでの研究結果を再検討した上で、以下の4つの理由から運動前のストレッチングは傷害・障害予防に対する貢献度が低いと述べている。

@運動前のストレッチングは、極端な筋の長さが要求されない運動には効果がない。

Aほとんどの筋挫傷が起こる原因と考えられているエキセントリックな筋収縮中の筋の伸び縮みやすさ(コンプライアンス)に、ストレッチングは影響を与えない。

Bストレッチングは骨格筋の細胞レベルで微細なダメージを与える可能性がある。

Cストレッチングによって、伸張許容限界が広がってくると、筋に対する傷害・障害を予防するための反応の一つである「痛み」を感じさせなくなってしまう可能性がある。

また、Popeらが陸軍の新兵1538名について調査した研究では、典型的なストレッチングをウォーミングアップ中に行なっても、スポーツ傷害・障害の危険性が有意に減少することはないと報告している。


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