世界水泳選手権大会閉幕
14日間にわたり熱戦が繰り広げられた世界水泳選手権大会が閉幕しました.
選手ならびに,コーチ,大会関係者の皆さま,そして,多くの水泳ファンの皆さま大変お疲れ様でした.そして,多くの感動を有難うございました.
本大会は,シドニーオリンピック後初の大舞台であり,日本での開催ということから,開幕前から非常に注目度の高い大会でありました.
私個人としては,萩原智子選手の活躍,日本男子選手陣が世界に対しどこまで巻き返しを図れるかということについて特に注目していました.
萩原智子選手は,自身の専門種目では今一つ結果を残すことが出来ませんでしたが,800mフリーリレーにおけるあの力泳は今後の飛躍を予感させるものがありました.そして,日本男子選手陣はまさに「大和魂」や「これぞ日本男児」というところをみせつけてくれたのではないかと思います.
短距離種目,特に50m自由型において日本人は世界に通用しないという世間の評価をよそに決勝に残り,見事銅メダルを獲得した山野井選手,メダルには一歩届かなかったものの最後までメダルにこだわり続けた山本選手,「狙った獲物は逃がさない」の如く見事銅メダルを獲得した北島選手,本当に大活躍でした.
もちろん,この他の選手の頑張りにも大きな拍手を送りたいと思います.
しかしながら,日本と世界との差が果たして縮まっているのかといえば決してそうではないと思います.
例えば,本大会では男子800mフリーリレーにおいて,世界新記録ならびに日本新記録が生まれました.しかし,その差はおよそ16秒もあります.この差が,現在の世界と日本の差なのです.
かつて,日本は「水泳ニッポン」と呼ばれ,世界の水泳界をリードしてきました.しかし,現在は世界に大きく水を開けられてしまっているといっても過言ではありません.
「勝負は時の運」,そして「運も実力のうち」という側面もあります.「よい記録を持っている選手が強いのではなく,勝った選手が強い」ということもいえます.
また,日本人の傾向として,勝負どころに弱いというか,記録はよいが勝負には弱いという精神面での弱さがよく強調されています.
このようなことから,「勝負強さ」,すなわち精神面を強化することが「水泳ニッポン」復活への近道なのかもしれません.
しかし,世界ではより高いレベルでの勝負が繰り広げられています.その中に日本が割って入るには,まず記録の面で世界に追いつき,そしてその高いレベルで「勝負強さ」を発揮出来る精神的な強さを身に付けるべきではないのかと私は思います.
今回の北島選手のように,メダルを意識しメダルを獲得できるような「勝負に強い」選手も増えてきています.後は,記録の面でいかに世界に追いつき,追いこすことが出来るかということが重要なのではないでしょうか?
来年には,横浜でパンパシフィック大会が開催されます.そして,3年後にはアテネオリンピック.「水泳ニッポン」復活に向けての挑戦はまだまだ続きます.
「水泳ニッポン」復活に向けての水泳関係者の挑戦を心から応援していきたいと思う今日この頃です.