夏がくれば思い出す・・・
ここ数日間,暑い日が続いていますね.梅雨はどこへいってしまったんでしょうか?
今年もすぐそこまで夏がきたようです.さて,ここ何年間か夏がくると思い出すことがあります.今回は,私事で恐縮ですがそのお話を・・・
以前にもお伝えしましたが,私はトライアスリートをやってます.現在は,訳あってレース活動を休止していますが,以前は,夏になると毎週のように各地のレースに参加していました.
そんなレースの中の一つに「佐渡国際トライアスロン大会」というレースがあります.
このレースは,その名の通り,新潟県の佐渡で毎年9月に行なわれる大会です.
私は,ここ数年間で3回ほどそのレースに参加させて頂いております.
あれは,2年前に参加させて頂いた時のことでしょうか・・・.
当時,私はかなり体調も良く事前のトレーニングも順調で,上位を狙ってそのレースに参加しました.苦手のスイムも無難にこなし,得意のバイク(自転車)パートに移ってからも調子の良さは感じ取れました.そして「これはいける!」と思った瞬間,突然後輪から振動を受けたのです.
そうなのです.なんとレース中にタイヤがパンクしてしまったのです.
トライアスロン競技は,同一個人が水泳・自転車・ランニングの3種目を継続して行なわなければならず,人の手を借りたりすることはできません.従って,レース中に起きたパンクの修理なども自分で行なわなければならないのです.
トライアスロンに限らず自転車競技にはパンクはつきもので,競技用の自転車のタイヤはチューブが一体となったものが多く,簡単にタイヤの取り替えが可能なのですが,中にはチューブが一体化されていないタイヤもあり,修理にも手間がかかるものもあるのです.なんと私の使用しているタイヤは,このチューブが一体化されていないタイプだったのです.
普段からタイヤ交換は何度も行なったことがあり,慣れているはずでした.ところが,いざレース中にパンクが起きてしまうと,慌ててしまって思うように修理が出来ないのです.
普段よりも少し多めに時間がかかってやっと修理も終わり,「さあレース再開だ」と意気揚揚と自転車にまたがった瞬間,また,「パン」という乾いた音と共に後輪の空気が抜けていったのです.あまりにも慌てて修理をしたからでしょう,うまくチューブを装着できていなかったことがその原因でした.
「これでもう終わりだな・・・」心の中でそうつぶやいた時,一人の地元の方が私に声をかけてくれたのです.「あせってもしょうがないよ.落ち着いてやりな.」そう言って,私にスポーツドリンクを差し出してくれたのです.ちょうど,私がパンクを修理していたところには,ある集落があり,そこの方々が私の一部始終を見ていたのです.
私は,それにちっとも気が付きませんでした.そんな余裕が無い状態ですから,パンク修理なんて上手くいく訳ありません.それを諭されたようでした.
私は,その方が差し出してくれたスポーツドリンクを飲み,深呼吸をしてまたパンクの修理にとりかかりました.今度は,難なく上手くいきました.
私は,お礼もそこそこレースに復帰しました.そこの集落の方々はそんな私を暖かい声援で送り出してくれました.その後は,もちろん順位なんか関係なく,「ただただ」その方々への感謝の気持ちだけで走りぬき,何とか完走することが出来ました.
パンクしたのが,あの集落の前ではなかったら,私はきっとレースをリタイヤしていたことでしょう.そして大きな後悔をしていたはずです.
ただ少し心残りなのが,あまりきちんとしたお礼が出来ていないこと・・・.あのレース以降,「佐渡国際トライアスロン大会」には参加出来ていません.
また来年あたりにはレース活動に復帰して,佐渡へ渡り何らかの形で恩返し出来たらと思う今日この頃です.
夏がくると思い出す私のスポーツの一場面でした.