Vol.7:フィットネステストの実際(2)−ラボテストとフィールドテスト−

フィットネステストは,テスト項目によっては専門的な機材や装置を伴う実験室などを必要とする場合があります.
例えば,エアロビックパワーを評価する上で最大酸素摂取量を測定する場合には,「呼気ガス分析器」や,専用の「トレッドミル」などが設置されている実験室が必要になります.

このような,専門的な機材や装置を利用して実験室などで行なうテストは,「ラボテスト(ラボラトリーテスト)」などと呼ばれています.
従来,ラボテストは大学の研究機関などの施設でしか実施することが出来ないものでしたが,近年では,公共スポーツ施設などにおいても比較的安価な値段で実施することが可能になってきており,フィットネステストを実施する上ではこのような施設を積極的に利用することが有効であると考えられます.

ラボテストは,「妥当性」,「正確性・反復性」,「客観性」の面から非常に優れたテストではありますが,「費用」や「機会」という面からみれば,現在の日本においては,多くのスポーツ選手や指導者が利用出来るほど十分な環境が整っているとはいえません.
また,テストによっては,採血を伴うものもあり,選手に負担をかけてしまうことも事実であるといえます.

このような側面を考慮し,ラボテストと併用して行なうテストとして,あるいは,ラボテストそのものの代替的な役割を果たすテストとして,「フィールドテスト」を活用することが望ましいと考えられます.

フィールドテストとは,その名の通り,普段から練習を行っている場所,すなわち,グランドや体育館などで簡単に実施することが出来るテストであり,多くの研究によってラボテストとの比較・検証が行なわれ,その妥当性・信頼性などが多数報告されています.
例えば,最大酸素摂取量を測定する上でのフィールドテストとして,「12分間走」がよく用いられますが,最大酸素摂取量の値と12分間走の記録との間には高い相関関係が認められ,12分間走の結果から,最大酸素摂取量の推定が可能であることがこれまでの研究によって明らかにされています.

従って,フィールドテストを十分に活用することで,選手にあまり負担をかけることなく継続的なフィットネステストの実施が可能になるのです.

参考:最大酸素摂取量などの測定を実施しているスポーツ施設

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