Vol.5:モニタリング
モニタリングとは,対象となる選手の現時点における能力の確認ならびに選手個々の日々変動するパラメータ(体重・安静時心拍数・食事内容 etc.)の確認を行なうことであるといえます.
具体的には,前者は「フィットネステスト」,後者は「トレーニングログ」を行なうことが必要になります.

フィットネステストは選手個々のフィットネスレベルを,さまざまな角度(場合によっては,医師による検査などを含む)から評価することであるといえます.フィットネステストには,トレーニングをプランニングするためのデータを得るという側面と,これまでのトレーニングによる適応の確認を行なうという側面を持ち合わせています.
選手個々のパフォーマンスを向上させるためには,継続的に行なわれるトレーニング過程の中で,「Plan-Do-See(Check)」サイクルに則りトレーニングの決定・処方を行なう必要があるといえます.
つまり,トレーニング内容を定期的に評価(Check)し,常により適切なトレーニング内容を決定・処方(Plan)していくことが重要になります.
従って,フィットネステストは定期的に繰り返し行なう必要があり,フィットネステストによってこれまでのトレーニング内容を評価(Check)し,新たなトレーニング内容を決定・処方(Plan)する必要性があるのです.

トレーニングログは,選手の日々変動するパラメータを記録していくことであるといえます.継続的に行なわれるトレーニング活動において,日々変動する選手のパラメータを確認することで,フィットネステストだけでは得られないデータを入手することが可能となり,より適切なトレーニングを決定・処方することが可能になります.
トレーニングログとして記録する内容は,以下の項目が挙げられます.選手個々に関するデータ項目が多ければ多いほどその有効性は増すことになります.

・生活データ(睡眠時間・質,食事内容 etc.)
・生理的データ(安静時心拍数,体重 etc.)
・トレーニングデータ(実施されたトレーニングの質・量,トレーニング環境[天候 etc.])
・心理的データ(主観的疲労度,やる気 etc.)

さらには,フィットネステストと同時期に心理テスト(POMS etc.)を行なうことも重要であると考えられます.POMSなどの心理テストは,オーバートレーニングの兆候を確認することが出来る優れたテストであるといわれています.従って,フィットネステスト同様にPOMSなどの心理テストを定期的・継続的に行なうことによってより有益なデータを得ることが可能であるといえます.

このようにモニタリングは,トレーニングにおける「Plan-Do-See(Check)」サイクルの中で重要な役割を果たし,選手個々のパフォーマンスを向上させる上で非常に重要であるといえます.

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