Club-eオリジナルトレーニングメソッド「BPFRメソッド」
[トレーニングピリオドならびにトレーニングスケジュールの構成]
BPFRメソッドではトレーニングピリオドを基本的に4週間単位で構成しています.これは運動に対する身体のストレス反応が約4週間のトレーニングによって亢進するという科学的根拠に基づいています.
各トレーニングピリオドは,基本的に3週間のメイントレーニングプログラムと1週間のリカバリートレーニングプログラムで構成されており,身体に対するストレスをコントロールしています.
また,BPFRメソッドでは,トレーニング時間とトレーニング強度の積を「トレーニング負荷」として管理し,1日毎のトレーニング負荷の「単調性」を解析することで生体ストレスを把握しストレスコントロールに活用しています.
「単調性」とはあるデータの平均値を標準偏差で除した数値のことを指します.
標準偏差とは,あるデータの「ばらつき」を表す数値ですが,あるデータのばらつきが大きいほど標準偏差は大きくなります.
つまり,ある一定期間におけるトレーニング負荷を単調性で解析・評価した時,単調性が大きければ大きいほど,単調なトレーニングを実施しているということになり,長期に及ぶ単調なトレーニングは,そのトレーニング負荷が小さくても生体に対して負担をかけることになるとされています.(ちなみに,生体に対する負担度は,ある一定期間のトレーニング負荷の合計に単調性を乗じた数値で表されるとされています.)
いい換えれば,生体に負担をかけないようにトレーニングを実施するためには(トレーニング負荷が大きくても小さくても)単調性が小さくなるようなトレーニングを計画・実施する必要があるということになます.
これらをマラソンランナーのトレーニングを例にさらに詳しく説明します.
一般的なマラソンのトレーニングは,大きく捉えた場合,走り込み(期)→スピードトレーニング(期)→調整(期)という段階的なトレーニング計画で実施されることが多いといえます.
いわゆる走り込み期と呼ばれるトレーニングは,トレーニング強度は低いものの長時間に及ぶトレーニングとなり,トレーニング負荷も大きくなるのと同時に,単調なトレーニングとなりやすく,必然的に生体に対する負担度も大きくなります.
スピードトレーニング期は,走り込みトレーニングに比べればトレーニング時間は短くなりますが,トレーニング強度が高くなることから,場合によっては走り込みトレーニング時よりトレーニング負荷が大きくなる可能性があります.
この時,単調なトレーニングを続けてしまうと生体に対してより一層負担を加えてしまうことになります.
調整期のトレーニングは,トレーニング時間,トレーニング強度共に小さく,低くなりますが,やはり単調なトレーニングになってしまうと,生体に対する負担度は大きくなり,有効な調整が出来ない可能性があります.
これらを基に,トレーニング強度ならびにトレーニング負荷,単調性を活用したトレーニング管理法を表したものが以下のグラフとなります.
このグラフにおいて「TOTAL」とはある一定期間のトレーニング負荷の合計を表しています.
「1st Period」「2nd Period」を走り込み期,「3rd Period」をスピードトレーニング期,「4th Period」を調整期とした場合,走り込み期にはトレーニング負荷も単調性も大きいトレーニングを実施していることになりますが,スピードトレーニング期については,トレーニング負荷が大きいものの単調性は低く生体負担度を少なくしたトレーニングが実施出来ており,その後の調整期にはトレーニング負荷ならびに単調性ともに低いトレーニングを実施し生体負担度を少なくした十分な調整が出来ているといえます.
このようにトレーニング負荷,単調性,(および生体負担度)という指標を活用して有効なトレーニングを実施することでパフォーマンスを向上させることが出来るのです.
また,BPFRメソッドにおけるトレーニング強度の管理は心拍数を活用することを基本としていますが,より簡便なトレーニング強度の管理として主観的運動強度(RPE)を活用しています.
RPEとは,ある運動に対して主観的に運動強度を評価する方法として広く使用されており,0〜10の数値で評価するRPEは,血中乳酸濃度と対応するとされることから,特に持久系トレーニングの強度設定ならびに強度の把握に有効であると考えられています.
【RPE(ボルグスケール)】
スケール |
感覚 |
0 |
なし |
0.5 |
非常に弱い |
1 |
かなり弱い |
2 |
弱い(軽い) |
3 |
適度 |
4 |
やや強い |
5 |
強い(重い) |
6 |
- |
7 |
かなり強い |
8 |
- |
9 |
- |
10 |
非常につらい |
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